今や当たり前のように標準装備されるカーエアコン。近年は気温上昇に伴い、エアコンがないと運転への集中力が欠けたり、熱中症など命に関わります。
安全運転のためにも真夏のシーズンだけでなく、一年を通して快適に使用できればいいのですが…5年・10年となると故障・トラブルは起きてきます。
定期的にエアコンのメンテナンスを実施していれば、快適かつ高額修理を回避できます。本記事を読んでしっかり予防していきましょう!
内容をわかりやすく説明していきますね
エアコンガスの構造と故障について
エアコンのしくみを簡単に解説
まず冷たい風が生まれる例として…手先をアルコール消毒するとヒンヤリ冷たくなりますよね?
あれはアルコールの液体が急激に蒸発し気体に変化する際、周りの熱を奪う性質(気化熱)があるため冷たく感じます。
クルマも同様にカーエアコンの大まかな原理は、エアコンガスを圧縮(液化)して噴射(気化)させ、急激に温度がる性質を利用して冷風を作り出しています。
エアコンガスが抜けると冷えない
規定量のエアコンガスが入っている場合は、ガスの圧力によりしっかり圧縮・噴射が可能なのですが、ガスが抜けて充填量が減るとエアコンの効きが悪くなります。
クルマのエアコンガスは狭いエンジンルーム内に設置された、配管の中を通っています。
配管との繋ぎ目にはガスが漏れないようにゴムのパッキンが取り付けられていますが、経年劣化によって繋ぎ目より少しずつエアコンガスが漏れていきます。
わずかな漏れはエアコンガスの再充填で対応する場合が多いですが、漏れ具合が大きい場合は修理が必要になります。
エアコンガス以外の故障・トラブル
エアコンが冷えなくなる原因は他にもあります、高額修理になるガスを圧縮するコンプレッサーの圧縮不良。
ガス内の不純物を取り除くレシーバータンクや、ガスを噴射するエキスパンションバルブの詰まりなど。A/Cベルト、ファンモーターやリレーの電装系の故障も、メーカーや車種によって壊れやすい箇所があります。
夏場は修理業者も作業が混み合っていますので上記のようなトラブルの場合、早い段階で点検を依頼しましょう。そして何より定期的なメンテナンスで故障を予防していきましょう。
エアコンの効きを維持するメンテンテナンス
エアコンを定期的に使用する
エアコンガスには少量のオイルが含まれています。オイルの役割としてはガスを圧縮するコンプレッサーを円滑に動かしたり、配管全域をオイルでコーティングすることによりサビや繋ぎ目からのガス漏れ防止の効果があります。
特に冬場はエアコン(A/Cボタン)がOFFのままだとガスに含まれるオイルが循環せず、配管内のオイルの膜(油膜)が切れてガスが漏れます。
ドライバーがガス漏れを抑える唯一の方法として、エアコン(A/Cボタン)をたまにはONにしてあげると効果的です。
エアコンガスクリーニングを施工する
エアコンガスは少しずつ漏れていきます。5年も経てばエアコンの効きが悪くなり、配管内部や各種部品も湿気や不純物が蓄積しています。
このような状況でエアコンガスの補充のみをすることはおすすめできません、しっかりとエアコンガスクリーニングをおこないましょう。
エアコンガスクリーニングの施工を希望する場合は、近くの整備工場やカー用品店・ガソリンスタンドにてお問い合わせください。作業時間は30分程で料金は8,800円〜16,500円くらいが相場です。
施工目安としては2年毎のクリーニングをおすすめします。エアコンガスがあまり抜けていなくても、夏場のトラブル予防・高額修理の回避に役立ちます。
まとめ
では、今回のまとめです
- エアコンガスの気化熱により冷風が発生
- 冷えない原因は主にガスの漏れによるもの
- エアコンガスにはオイルが含まれている
- エアコンオイルはガス漏れを予防する
- たまにA/CボタンをONにして作動させる
- 2年毎にエアコンガスクリーニングを施工
今回は、分かりやすく伝わるように簡略化しております。説明不足の部分もあるかと思いますがご了承くださいませ。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。