【自分でタイヤ履き替え】車輪脱落事故を防ぐ5つの方法を紹介

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車輪脱落事故を防ぐ情報・トレンド

タイヤ履き替えシーズンになると必ず多発してくるタイヤの車輪脱落事故。令和2年度の大型車での事故発生件数は史上最多、1年間の事故発生件数の65%が冬期に集中しています。

タイヤの履き替えは一般車も同様であるので、しっかりと知識を身につけ事故防止に努めましょう!

タイヤ履き替え

本記事では昔、私自身が実際に起こしてしまった事故の体験と『知っておきたいタイヤの車輪脱落事故を防ぐ5つの方法』をご紹介します。

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車輪脱落事故は発生するとどうなる?

私のクルマの話ですが…20年ほど前の学生時代にタイヤ交換をして出発。約5km地点の右カーブに差しかかった時に、左前タイヤが脱輪・脱落しました。

その瞬間クルマは一気にコントロールを失いました。タイヤが外れクルマが地面を擦する異様な音が車内に響き渡り、サイドミラーを見ると火花が上がっていました。

その後クルマは失速し路肩に停止。奇跡的に二次被害もなく済みましたが後続は大渋滞になってしまい、多大な迷惑をかけてしまいました。

あの時の恐怖・体験を教訓として、今は慎重&丁寧に作業をしています。

右コーナー
イメージ画像

私の事故の原因は、ホイールナットの締め付け不足です。工具でしっかり締め付ける前の「仮止め」で終わっていたこと、最終確認を怠ったことが原因でした。

軽自動車サイズでも走行中の脱輪・脱落となると衝突すればひとたまりもありません。大型車のタイヤが対向車へ衝突し、死亡事故が発生した事例もあるほど危険です。

タイヤホイールの重量は…軽自動車で約12kg、普通車では20kg前後、大型車はなんと約100kgにもなります。

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タイヤの脱輪・脱落を防ぐ対策方法

万が一の事故を発生させないためにも、ぜひ下記の対策方法を実践しましょう!

①適正な手法で締め付ける

トルクレンチを使用する

ホイールを固定するボルト・ナットの規定トルク(チカラ)は、自動車メーカー・車種により異なります。

締め付ける際は、専用工具の『トルクレンチ』を使用しましょう。適正なトルクでホイールをしっかり固定することが、最も大切です。

締め付けが不足するとボルト・ナットが緩み脱輪・脱落を引き起こします。逆に手で力まかせに締めたり、足で踏んで締めるなど規定値以上で締め付けると、ねじ部が変形し切れる恐れがあります。

参考までに各メーカーの代表的な締め付けトルクを記載しておきます。

メーカー締め付けトルク(N・m)
トヨタ・レクサス 103N・m
ニッサン108N・m
ホンダ108N・m
マツダ110N・m
スバル100N・m
ミツビシ100N・m
ダイハツ103N・m
スズキ85N・m

※OEM車は製造メーカーの規定値に準じます。車種ごとの厳密な数値は整備解説書やディーラーにてお問い合わせください

締め付け順序を守る

主にホイールの数は4穴・5穴・6穴と様々です。締め付ける際は順序がありますので、注意してください。代表的な4穴・5穴は下記のイラストを参考にしてください。

締め付け手順
引用:KYO-EI

②増し締めを行う

適正なトルクで締めても各部品の初期なじみのため、ごく稀にボルト・ナットが緩む場合があります。タイヤ交換後50〜100km走行後を目安に増し締めを実施しましょう。

ナットの増し締め

③適正なボルト・ナットの使用

ホイール脱着の際にはよく確認しておきましょう。異常があれば使用を控えてください。

  • ボルト・ナットがスムーズに回るかを確認
  • ボルト・ナットのねじ部にサビや泥、傷などがないかを確認
  • ボルト・ナットの座面(ホイールへの接地面)の確認
タイヤとナットとレンチ
無理に締め付けてはダメ

※各メーカーによって「ナットとホイールの接地面の形状」が異なる場合があります。必ず同じ形状であることを確認してから取り付けてください。

特に純正アルミホイールから市販のホイールへの交換の際は、注意が必要です。

ホイールナットの形状
引用:KYO-EI

④ハブの清掃・防錆を行う

「ハブ」とはホイールをクルマに取り付ける際に、軸となる中心の構成部品のことです。

センターハブ
サビは徐々に進行していきます

ここはサビが発生しやすいポイントです。サビているとホイールの中心が出にくく、的確な取り付けが出来ません。

そのままにしておくとホイールは固着し脱着の際にも苦労します。そして適正なトルクで締め付けるためにも、しっかりとサビを落とし防錆処理することをオススメします

クルマの整備

タイヤサービスが可能なカー用品店では、ピット作業のメニューとして実施もしております。一度、近隣店舗にお問合せください。

⑤日常点検

日常点検はエンジンルーム内やタイヤホイール、灯火類・各種操作ペダル・レバー・ボタンの確認を行うことで故障・事故を防ぐことができます。

日常点検はドライバーの義務です。罰則などはありませんが、道路運送車両法第に記載されており、クルマを適正な状態に保つように定められています。

クルマの点検

道路運送車両法第47の2
(日常点検整備)

第1項自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に、国土交通省令で定める技術上の基準により、灯火装置の点灯、制動装置の作動その他の日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない。
第2項次条第一項第一号及び第二号に掲げる自動車の使用者又はこれらの自動車を運行する者は、前項の規定にかかわらず、一日一回、その運行の開始前において、同項の規定による点検をしなければならない。
第3項自動車の使用者は、前二項の規定による点検の結果、当該自動車が保安基準に適合しなくなるおそれがある状態又は適合しない状態にあるときは、保安基準に適合しなくなるおそれをなくするため、又は保安基準に適合させるために当該自動車について必要な整備をしなければならない。

タイヤの脱輪・脱落に関して1日の乗車前に目で見て手で触って確認します。ホイールナット・ボルトの緩み・欠落をチェックしてください。あわせてタイヤ・ホイールの変形がないかも確認しましょう。

ホイールとナット

詳しくは、国土交通省より『日常点検項目チェックシート』が用意されていますので、ぜひご活用ください!

スタッドレスタイヤ交換時の、適切なタイヤの保管方法。冬のメンテナンス情報も是非ご覧になってください!

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まとめ

では、今回のまとめです。

これからも一人一人が事故防止に努めましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます!

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